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Archive for the ‘鍼法’ Category

老廃物と肌のくすみ

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ある程度の期間、継続して鍼灸を施していくと皮膚の状態が良好になることは多く、

美容方面での鍼灸の可能性を大いに感じるところである。

体内の状態は必ず体表へと表れるもので、暴飲暴食などの不摂生が続くと気血の流れや五臓に悪影響を及ぼし、皮膚のむくみ等が現れてくる。

また、気血の滞りが解消され五臓の働きに調和が生じてくると、脈、皮膚のツヤ、潤い、毛穴の開き具合などが改善してくる。

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女性の場合は生理や分娩後の産褥期など体内の老廃物を排出する機会があるが、それが不十分であった場合は、老廃物は体内に残ることになる。

この残された老廃物が邪気となり気血の流れを阻害するようになると、顔や肌のくすみとなって体表へと表れてくるのだ。

適切なツボを選び老廃物が排泄され始めると、体表においてもその効果を確認できるようになる。

自然治癒力の成せる業である。

平成己丑年丙子月丙戌日 大雪

打鍼術の試み

 

鍼灸重宝記の打針の図

『鍼灸重宝記』打鍼の図

古典には現代では伝承が途絶えてしまった技法も多く記載されている。
その中で私は打鍼術を試みている。
コンコンと心地良い音をたてながら、振動が身体へと伝わっていく。

江戸時代の鍼灸術指南書『鍼灸重宝記』によると
打鍼は木槌を使って針を打ち込むことで、より深い気の流れに作用させる方法のようだ。
主に腹部に使用していたと思われるが、私はその他の部位にも積極的に用いている。

ツボに針を施す場合、
針先の方向や深さに注意を要するが、
打鍼術の場合はこれに加えて、

  • 打ち込みの強さ
  • 打ち込みの角度
  • 打ち込みのリズム

が、大切になってくる。針の世界は、術者の技量に応じてその一端を披露してくれるものだ。
工夫し熟練することで、自分なりの打鍼術が確立できたらと思っている。

平成戊子年甲子月辛巳日 大雪