春は芽吹きの時。邪魔しないでね。

春になって、新しいバラの葉が茂っています

ようやく春らしくなってきました。
春になると、草は勢いよく大地を覆い始め、樹木も新しい葉を出し始めます。
冬眠していた蛙は地表に出てくるし、いろんな虫も現れてきます。
多くの生き物たちの目覚めの時です。

旧暦での春は、1月(睦月)から3月(弥生)までの3ヶ月間。今は2月(如月)で春の半ばに当たり、その特徴が一番現れていると言えるでしょう。
**春の特徴**
春は、冬から夏にかけての変化の時期といえます。内向きの状態の冬から夏の外向きの状態へと徐々に変化していきます。
*陰陽の比率*
春期の陰陽の力関係を見てみると、日を追うごとに陰の力が弱まると同時に陽の勢いが増してきます。初期には陰陽が互角であったのが春の終わりには陽が圧倒的に優位となって夏へとバトンタッチしていきます。
*月*陰:陽
睦月 3:3
如月 2:4
弥生 1:5
*春のイメージは朝のイメージ*
如月は1日でいうと卯の刻(早朝5時から7時の時間帯)ですね。日昇(日の出)の頃にあたります。

舞鶴公園本丸跡から日の出を見る

太陽が地平から顔を出して力強く昇っていく姿は、陽気の勢いの現れです。

日の出の前後の澄み切った空気を全身で浴びると、心身ともに爽快になります。
*春の身体の状態*
あらゆる生命が春の変化に従うように、ヒトも同調していきます。
それは、心が穏やかになり、身体が緩むことで現れてきます。
これが、春におけるヒト本来の状態です。

*春の養生*
ですから、春の養生は心身ともに緩んでいく状態を邪魔しないことなのです。
イライラしたり、感情を抑えつけたり、長時間じーっと同じ姿勢でいたりして、心身を硬くしないことです。
日が昇る勢いは誰も抑えることはできませんが、ヒトを含めた生き物それぞれが持つ春の伸びやかな力の芽は簡単に押さえることができます。

例えば、植物の新しい芽を足で踏みつけたり摘むことをすれば、生命の勢いは弱まり、本来の力を発揮することができなくなるのです。
*養生しないとどうなるのか*
漢方では、春の養生に背くと肝之臓を傷る事になります。
肝之臓は、将軍の官と言われます。
体内では体調を整えるために、いろいろな働きが行われていますが、その陣頭指揮を執っているのが肝之臓です。身体を維持する部隊の長です。
この肝之臓がうまく働けなくなると体調が崩れ気血の流れが悪くなります。
病の多くは、気血の流れの滞りですから、この状態は宜しくありません。病は回復に向かいにくくなるし、健康な人も病になりやすくなります。
気血が流れる経絡の正常な運行が妨げられると結果として、筋肉の緊張が高まり、筋張ってきます、
肝臓の経絡の流れから考えると、肝臓、胆嚢、肺臓に加えて、足の親指、足の甲、膝の内側、股関節、生殖器、下腹部、胃、肋骨、脇腹、のど、頭部、眼、唇等への影響が考えられます。

*むすび*
春の養生は心穏やかにのびのびと過ごすことです。それが生成の気に従うことになるのです。

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◆四氣調神大論篇第二.

春三月.此謂發陳.天地倶生.萬物以榮.夜臥早起.廣歩於庭.被髮緩形.以使志生.生而勿殺.予而勿奪.賞而勿罰.此春氣之應.養生之道也.
逆之則傷肝.夏爲寒變.奉長者少.

当院における新型コロナウイルス感染症への対応について

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策として、当院では通常行っていた感染対策に3項目追加して対応しています。

◆当院で通常行っている感染対策
・施術前後のアルコールによる手指消毒
・使い捨ての滅菌済み鍼の使用
・シャーレ等施術に使用する器具の消毒・滅菌

◆新たに追加している対策(3項目)
・飛沫感染予防策として施術中のマスクの着用
・接触感染予防策として環境消毒
高頻度に接触される部位に、アルコールや抗ウイルス作用のある消毒剤含有のクロスで清拭消毒を行う。
例えば、ドアノブ(玄関、トイレ)、棚、受付テーブル等。

・定期的な換気

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◆参考_新型コロナウイルス感染症(2020年3月現在)

疾患名 COVID-19:corona virus disease 2019 (指定感染症)

原因ウイルス名 SARS-CoV2

ヒトに感染するコロナウイルスは従来、風邪のウイルス4種類と重症急性呼吸器症候群コロナウイルス(SARS-CoV)、中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)の合わせて6 種類が知られていました。

新型コロナウイルス(SARS-CoV2)はこれらとは異なるウイルスです。

2019年末中国武漢を発端に、世界各地で感染が拡大しています。

 

主に呼吸器感染を起こします。飛沫および接触でヒト−ヒト感染を起こすと考えられています。

8割の感染者は他人へ移しませんが、1部の感染者が感染を拡大させるようです。

その要因としてクルーズ船、屋形船、ライブハウスなど集団感染の事例から閉鎖空間のクラスター感染が考えられています。

潜伏期間は2から7日、平均4日

11.5日で発症(97.5%)

よって発症まで14日を見積もっています。

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無症状からふつうのカゼ症状から重症肺炎と幅広いです。半数近くが肺炎を発症するようです。

感染者の

80%は軽症で、自然治癒します。

14%程度で重症化します。

5%で重篤化し集中治療を要します。ショック、呼吸不全、多臓器不全。その半数は死亡。

平均的な死亡率は0.7-2%ですが、80歳以上では15%程度と著しく高くなります。

COVID-19診療の手引き1_厚生労働省からの図表

中国のCOVID-19患者44,672人の患者データによると

年齢  死亡率_%

0-9     0

10-19   0.2

20-29  0.2

30-39        0.2

40-49        0.4

50-59        1.3

60-69        3.6

70-79         8.0

80以上 14.8

死亡者の多くが高齢者です。

子供の発症者や重症者は少ないです。

40歳代までは重症化は少なく,50歳代から年齢が高くなるに従って致死率も高くなります.

重症化のリスク因子として,高齢者,基礎疾患(心血管疾患,糖尿病,悪性腫瘍,慢性呼吸
器疾患など)が知られています

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新型コロナウイルス感染症について_厚生労働省

新型コロナウイルス感染症について_福岡県

新型コロナウイルス感染症について_福岡市

Coronavirus(COVID-19) 米国CDC(疾病予防管理センター)

鍼と灸の違い

当院の施術は主に鍼と灸ですが
感覚的に使い分けていることが多いです。

ギックリ腰や捻挫のような急性のものには

熱を散らす目的でお灸をすることがあります。

また、皮膚のかぶれにはお灸はとても効果あります。

『みえない水の科学』で奥平明観氏が鍼灸の効果の違いについて述べていますので、

ここにご紹介いたします。

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鍼と灸とを比較すると、“気”を動かすという点で鍼の方が上です。もうすこし整理すると次のようになるでしょう。これは絶対的なものではありません。あくまで相対的な一つの傾向と考えていただければよいと思います。
【鍼】
急性病
気の病
瀉的利用の範囲が広い
体の部位によっては鍼が良い
風・熱の邪気
【灸】
慢性病
血の病
補的利用の範囲が広い
体の部位によっては灸が良い
寒・湿の邪気
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アズキ 小豆は小便を利し腫を治す

八月になってアズキを蒔いてみた。
九月になって花が咲き、鞘が大きくなっている。

アズキは、痩せた土で水はけがよければよく育つようだ。

 

このアズキ、あんこの原料や赤飯などの食材の他に、

生薬としても活用される。

利尿作用があり、水湿を取り除きむくみを改善する。

『大和本草』巻之四_穀類には赤小豆(せきしょうず)としてその特徴が記載されている。

冷え性、お腹が弱い、乾燥する人、お年寄りは控えめに摂るのがよいかもしれない。

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参考:『大和本草』巻之四_穀類_赤小豆(せきしょうず)
大小あり。性は寒冷なり
脾虚の人に宜しからず
小便を利し腫を治す
功多し
久しく食すれば、身膩(あぶら)を去りて乾く。
老人、殊にこれを忌む

その人の力をもって再起させるのみ_史記_扁鵲倉公列伝

名医たる扁鵲でさえも死したる人を再び生かすことは出来ない。
扁鵲の名医たる所以は
当然に生きれるはずの人を、その人の力をもって再起させ得るところにある。
その力とは何か
その人をその人たらしむる力
それを気という

史記_扁鵲倉公列伝に曰く
越人(扁鵲)能く死人を生かすに非ず
此れ自ら當に生くべきもの
越人(扁鵲)能く之をして起たしむのみ

越人非能生死人也
此自當生者
越人能使之起耳

黄帝の願い_霊枢_九鍼十二原篇

約二千年前に当時の医術をまとめた黄帝内経の霊枢_九鍼十二原篇の冒頭部分には

鍼術の確立が「薬や手術に頼らず、病に苦しむ民を救いたい。」という願いによって成されたことが記載されています。

◆◆ある時、黄帝は臣下の岐伯に仰せになりました。
私は帝として政事を行い、そのために租税を徴収しておる。
しかし、多くの民はその恩恵に十分に浴すること無く、さらに病気で苦しんでいるものもいる。私はとても心が痛む。
岐伯よ、私は思うのだが、強い薬や手術に頼らない手立てはないだろうか。
小さな鍼を用いて、経脈の滞りを改善し、血気の流れを良くし、全身の循環と内外の気の出入りに調和を保つことはできないだろうか。
その方法を後の世にまで伝えることができるように、その大原則を明らかにしたい。
運用が簡単で忘れにくく、その規範を章立てにして、文章として表現しておきたい。まずは、針術について取り掛かりたいものだ。
岐伯よ、その手立てを聞きたいものだ。

◆黄帝問於岐伯曰.
余子萬民.養百姓.而收其租税.
余哀其不給.而屬有疾病.
余欲勿使被毒藥.無用砭石.
欲以微鍼.通其經脉.調其血氣.營其逆順出入之會.
令可傳於後世.必明爲之法.
令終而不滅.久而不絶.易用難忘.爲之經紀.異其章.別其表裏.爲之終始.
令各有形.先立鍼經.
願聞其情.

◇黄帝、岐伯に問ふて曰く、
余、萬民を子とし、百姓を養ひ其の租税を治めしむ。
余其の給はずして疾病あるに屬(つく)を哀しむ。
余、毒藥を被らしむること無く、砭石を用ゐること無からしめんことを欲す。
微鍼を以て、其の經脈を通じ、其の血氣を調へ、其の逆順出入の會を營まんと欲す。

後世に傳るべく必ず之を爲す法を明らかにせしむ。
終りて亡びず久しくして絶えざらしめん。用ゐ易く忘れ難く、之を爲す經紀は、其の章を異にし、其の表裏を別ち、之が終止と爲す。
各々をして形有らしむるに、先づ鍼經を立つ。
願はくは其の情を聞かん。

歯長而垢

「なんで、お年寄りは歯が長いんだろう。」
幼いころの私は不思議に思っていました。
今では、歯のお手入れの行き届いた方を良く見受けますが
50年近く前は、インプラントをしている方もなく
自然な老化の状態を披露してくれていました。

歯と歯肉の関係は、元気の枯渇で悪化します。
特に関係が深いのは【腎の臓】に関わる気の流れです。
この流れは足の少陰の脈と言い、骨と肉をしっかりと結びつける役割があります。
歯は骨の仲間との位置づけますので、
足の少陰の脈が枯れてくると、歯と歯茎の状態が悪くなります。
具体的には、
歯肉は痩せて縮み、だんだんと歯が長くなります。歯と歯茎がぐらつき、ついには、剥がれ落ちるように、歯が抜けてしまいます。(霊枢_經脈篇)

この脈の状態は比較的簡単に観察できます。
場所は、内くるぶしとアキレス腱の間です。
クスミがあったり凹みがひどくありませんか?

足少陰の脈をいかに良い状態に保つか
これが、いつまでも自分の歯を保つことにもつながるのです。

霊枢_經脈篇:
足少陰氣絶.則骨枯.少陰者.冬脉也.伏行而濡骨髓者也.故骨不濡.則肉不能著也.骨肉不相親.則肉軟却.肉軟却.故齒長而垢.髮無澤.髮無澤者.骨先死.戊篤己死.土勝水也.

田中鍼灸院の沿革

昭和時代

1930年(昭和5年) 田中ジツ(1901-1968)が福岡県八女郡羽犬塚町大字山ノ井791で開業

1967年(昭和42年) 田中法子(1933-)が福岡県福岡市養巴町の入江三次郎先生(1895-2000)の後継として、

本院から分院独立。福岡市中央区大名1丁目3-32

平成時代

1989年(平成元年) 福岡市中央区大名2-2-2後藤ビルへ移転

2015年(平成27年)10月13日 福岡市中央区大名2-4-38チサンマンション天神3へ移転

現在に至る。

 

 

心不在焉

一心に向き合えば

そこに多くの気づきが生まれる

しかし

「心ココに在らざれば

見れども見えず

聞けども聞こえず

喰らえどもその味わいを知らず」

 

2017年暮れに

ふと『大学』の一文が思い出されました。

ご本尊は南無阿弥陀仏

先日のお彼岸に家族と共にお寺参りをした。

そこでの住職のお話の中で
本堂や仏壇の中心にあるご本尊とは何か?

という問いかけがあった。
ご本尊?
仏様じゃないの?
ご住職のおっしゃるには
「ご本尊は南無阿弥陀仏。阿彌陀佛ではない」と。
「南無がつくことで、仏様の働きかけを意味する」とのこと。
自身への様々な働きかけに対して
畏敬の念が湧き、頭が下がる。
それが、お念仏。

仏様は、不可称、不可説、不可思議、

色も形もなく
私達はその働きを通してのみ出会うことができる。

身近な事柄を通して
感じること
そこに仏様の働きをしっかりと認識して生きるのが
念仏者

東京の勉強会へ参加していた20年ほど前
ある先輩が熱心に語っていた。
「治療は祈りですよ」と。
当時、若輩の小生は
「ふーん、そんなものかな。」
ぐらいしか思わなかった。

しかし、
今は、この言葉を深く味わうことが出来る。

 

秋のお彼岸での気づきでした。

関連)見えざるもの